リッチ・カールガード著，大野晶子訳「早期の成功者より、遅咲きの成功者は最高の生き方を手に入れる：誰でも変わろうと考えた瞬間から人生に変化を起こせる」（辰巳出版）

早期の成功者より、遅咲きの成功者は最高の生き方を手に入れる

今は若くして結果を出すことが求められている。結果を出せずに歳を重ねた者は、将来に希望を持てずに生きていかなければならない未来が待っている。そういう社会が構築されてしまっている。

しかし、世の中には遅咲きである人がいる。本書は以下の構成より、早期成功の風潮と遅咲きの概念、そして、遅咲きである人がいかにして成功を手に入れるかについて述べ、早期成功を求められる社会における遅咲きの生き方を提唱している。

1. 人生は早咲きでなければならない、という強迫観念。
2. IQテストは人の将来を測定できない
3. やさしい時計で計る人間の発達スピード
4. 待つだけの甲斐はある――遅咲き組の六つの強み
5. 自分自身の健全な文化をつくる
6. やめてしまえ! 遅咲き組みへの反体制的アドバイス
7. 自信喪失という名のスーパーパワー
8. 成長が遅い?もっといい庭に植え替えよう
9. 遅咲きの人たち――長い道のり

本書は上記の構成から、自分なりのタイムテーブルで、自分なりの方法で、自身の最高の運命を見つける人たち、つまり遅咲き組に向けた一冊を作り上げている一冊である。