2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
承久の乱は、皇室の軍勢、すなわち官軍が、皇室の敵である軍勢に敗れ去った大事件である。ゆえに、皇国史観における承久の乱の解釈は複雑な感情を呼び起こすものとなった。北条義時をはじめとする北条家の面々を許されざる極悪人と弾劾する解釈もある一方、…
オイコフォビア(oikophobia)という概念がある。もともとは慣れ親しんだものやありふれたものに対する異常な恐怖、そして家庭環境への嫌悪感を指すが、現在では狂信的な愛国の対義語で、自国のやることなすこと気に入らず、過去も現在も気に入らず、自分の住…
侍JAPAN。野球日本代表。 SAMURAI BLUE。サッカー日本代表。 今に生きる我々は侍(SAMURAI)を気高き祖先と扱い、自らをその子孫と称する。ちなみに、かつて歴史用語として使われていた士農工商の「士」に相当する人達が同時代の何パーセントであったのかを考…
日本史上もっとも嫌われた宗教人となると麻原彰晃こと松本智津夫ということになるだろうが、昭和時代までは何と言っても弓削道鏡がぶっちぎりで最低最悪に君臨していた。 何しろ称徳天皇にとりいっただけでなく帝位まで狙ったというのであるから、麻原彰晃レ…
鎌倉幕府の歴史はおよそ一世紀半。そのうち源氏将軍の歴史は四分の一ほどしかなく、残る歴史は北条家が鎌倉幕府を牛耳った歴史である。 鎌倉幕府の誕生経緯を考えると、北条家が鎌倉幕府の重臣のうちの一つの家になること自体はおかしくなかった。初代将軍の…
戦争は現在進行形で報道される。 ただし、その報道に自由はない。特に戦争のどちらかの側にあるジャーナリストならば、戦争遂行のために都合良い報道を求められるようになる。言論の自由を求めて検閲をすり抜ける報道をすることもあるが、多くの場合は検閲を…
病院に対する不平不満、特に、医師に対する不平不満はよく耳にする。 曰く、医者は冷たい。 曰く、三時間待たされて診察は三分だけ。 曰く、希望通りの薬を処方してくれない。 こうした不満があるのだから、経営学においてクレームを排除ではなく歓迎とする…
自動的に何かをする。機械的に何かをする。そうした仕組みを作り上げて普及させると、社会は便利になる。 たとえば掃除機や洗濯機を思い浮かべていただきたい。洗濯しなくてもいい、掃除なんかしなくていいという一部の例外の人は除いて、普通ならば自分の着…
本書刊行は2020年11月である。すなわち、COVID-19が荒れまくっている一方、ワクチン開発はまだ途上という状況下で刊行された一冊である。 無論、COVID-19のメカニズムはわかっていた。感染症であることもわかっていたし、感染防止の手段もわかっていた。ただ…
日本国の刑法第二十六章は殺人の罪についての規定があり、第百九十九条から第二百三条までが刑法第二十六章に含まれている。ただし、どんなに探しても第二百条は無い。百九十九条の次は第二百一条であり、第二百条は削除と記載されている。 昭和48(1973)年に…
団塊ジュニアはこれまで地獄の日々を強要され続けてきた。 多くの人が境遇に異議を唱え、改善を求めながら、何ら改善できずにいる。 このまま不遇を託つ日々を過ごすことになるのか? そう思う人は多いであろう。 だが、その思いは現実のものとはならない。 …
2019年より週刊少年チャンピオンに連載中で、現在まで30巻まで刊行し、二度に亘ってアニメ化された作品である、SHY。恥ずかしがり屋の主人公が日本のヒーローとして活躍し成長している物語を描いている作品である。 本日の記事で、現在まで刊行されている本…
プレミアリーグ全史は全3巻構成となっており、昨日紹介した第1巻はプレミアリーグ誕生から1996年まで、そして本日紹介する第2巻は2010年までを対象としている。ちなみに第3巻は2010年以降を取り上げる書籍である予定だが、本年10月刊行予定のためまだ書店に…
現役のサッカー日本代表の選手がJリーグのクラブからイングランドプレミアリーグのクラブに移籍するのは、今となっては珍しくなくなった。 しかし、その逆、イングランドのプレミアリーグで活躍する現役イングランド代表の選手がJリーグのクラブに移籍する…
先に記しておく。 タイトルを間違えているのではない。 かの有名な本のパロディでもない。 本書は福井県立図書館で実際にあった、「言いたいことはわかるがそれは正しい書名ではない」という問い合わせをまとめた一冊であり、多くの人が正しい書名を類推でき…
戦時中のイメージが強すぎるために、戦前日本の社会が現実以上に陰鬱としたものと捉える向きが強い。実際には現代人が想像しているより自由があり、民主主義があり、平和があった、とする本は多い。本書もそうした書籍のうちの一つである。 しかし、現代人の…
今年もまた玉音放送の日を迎えた。 この日を迎えるたびにこのように考える。 なぜこんな愚かなことを始めたのか、と。 どうしてこんな愚かな選択をしたのか、と。 アメリカをはじめとする連合国を敵に回して、果たして戦争に勝てると本気で思ったのだろうか…
既に見えている未来がある。氷河期世代の多くが貧困高齢者となり多くの生活保護者が誕生するであろうという未来である。 どうしてこうなるのか? これは何も現時点で就業しており、定期的な給与収入を得ており、年金を納めてきている人も例外ではない。本人…
私がドラッカー講座の第一弾でイノベーションを解説した漫画を公開したのはもう12年前になる。当時は1ドル80円未満であり、日本企業が中国企業に対してオフショア依頼をし、スマートテレビがまだ普及していない、そんな時代であった。 ※なお、Kindle版刊行は…
よく言われる言葉がある。「人間の命をもっとも奪ってきた生物は何か?」という問いである。ちなみに正解は、蚊。人間は二番目である。そして、人間が人間の命を奪うのは犯罪や戦争に限らない。政策の失敗や善意によっても人が人の命を奪っている。何なら、…
以前から言われていることがあった。 アニメを観ることは精神を安定させるのではないかという話である。 戦場で戦う兵士達の多くは心的ストレス障害に苦しんでいるし、戦場となってしまっている場所で暮らしている人達は兵士達以上に心の苦しみを訴える。そ…
埼玉西武ライオンズは埼玉県所沢市にある株式会社西武ライオンズが運営するプロ野球チームである。株式会社西武ライオンズはプロ野球の球団運営と、野球場であるベルーナドームを運営する企業であり、日本年金機構*1によると117名の会社員を雇用する企業とな…
80年前の今日、何が起こったかを知らない日本人はいないだろう。 しかし、それが長崎を目標としたものではなかったと知っている人はどれだけいるであろうか。 広島にウラン型原子爆弾を落としてから3日後、プルトニウム型原子爆弾を搭載した爆撃機がテニアン…
今から80年前の今日、ソ連が日本への侵略を始めた。不可侵条約を一方的に破り、満州へと、樺太へと、千島列島へと侵略してきたソ連兵の前に多くの日本人が殺され、犯され、奴隷として連行されていった。それは8月15日を過ぎても、9月2日を過ぎても続いた。 …
都市は発展すると、膨らむ。 計画されて作られた都市は、計画の思惑と違う形で膨らむ。 都市に行政区画が敷かれている場合、都市は行政区画を乗り越えて膨らむ。 するとどうなるか? 膨らんだ都市に住む人は、都市の中を移動するのが容易ではなくなる。 そこ…
8月6日という日付が何の日であるか、日本に生まれ育った者であるならばだれもがわかるであろう。 その出来事の起こった都市にプロ野球チームが誕生した理由もまた、昭和20(1945)年の今日に何があったのかに由来する。 この都市は現在でこそ中国四国地方最大…
弥生時代からずっと、日本人の大多数は第一次産業に従事していた。 これは第一次産業の宿命であるが、就業のためには土地が必要となる。主たる土地は農地であるが、漁業や林業もまた土地や海、あるいは河川を利用することとなり、利用する権利を手にしてはじ…
一言で言うとミもフタもないことを堂々と書いてしまった一冊である。 緊縮策といえば聞こえはまだ良いが、やっていることを一言でまとめると、「ケチ」である。しかも、それは善意を前面に掲げ正義を訴えながら、生み出しているのは経済の安定ではなく階級の…
平安時代叢書で私はこのように書いた。 平和というのは、高尚な理念で考えるから素晴らしいものという概念になるのであって、経済で考えればより儲けやすい環境というだけである。何が儲かると言って、戦争をしないことほど儲かるものはない。 (平安時代叢…
この間の参院選の結果に対し懸念を覚える人は多いであろうが、懸念を覚える人がどのような声を挙げているかを考えると、何とも言えない感情になる。具体的には、右とか左とかではなく、「下」を感じる。 戦前戦中への回帰を感じる人もいるであろうが、戦中は…


