2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
今に生きる我々が英語を使うのは、英後が洗練され完成された言語だからではなく、利用者が多いからに尽きる。多くの日本語話者にとっての英後は、母語を身につけたあとで一から学ぶ言語であり、日常に英語由来の単語や言い回しが入っているとはいえ、英語学…
昨日に続いて源実朝である。 rtokunagi.hateblo.jp 源実朝は鎌倉幕府第三代将軍である。そして、結婚はしていたものの子をもうけることができなかったために第四代将軍を用意できなかった将軍である。 そのことは源実朝自身も十分に理解しており、後鳥羽上皇…
平安時代叢書第二十集「承久之乱」で中心となっているのは、鎌倉幕府第三代将軍源実朝である。 あっさりとした歴史書、たとえば教科書や、そこまで簡略化されていなくても鎌倉時代の歴史を俯瞰して書き記した書籍である場合、源実朝についての事績はそこまで…
人類の歴史は戦争の歴史ではない。人類の歴史に戦争が数多く刻まれているのは、単に戦争という代物が記録に残りやすいからに過ぎない。実体験した人の書き残した記録、伝え次がれてきた記録、そして、発掘によって明らかとなる戦闘の痕跡もまた、歴史の記録…
Conservatism Patriotism Nationalism これらはそれぞれ別の概念である。 日本語ではそれぞれ、 Conservatism:保守主義 Patriotism:愛国主義 Nationalism:国家主義 としているが、現代の日本人が考える日本語の政治思想と、元来の意味とは必ずしも合致し…
無人島に一人で暮らしているのならばともかく、そうでなければ必ず他者との関係性が存在する。特に仕事においては、そこに留まらなければ収入に関係する話にもなるので、他者との関係性に問題があったとしても、ただちに捨てるというわけにはいかなくなる。…
本書についての記事を書く前に前もって宣言しておかなければならないことがある。私は人生で一度もタバコを含む麻薬を摂取したことはないし、関わりを持ったこともない。本書を手に取ったのも、人生で一度も接したことのない、そして、絶対にそこまで落ちぶ…
本書はもともと2001年に「経済思想」の名で刊行されたのち、2015年にちくま学芸文庫として改版された一冊である。この改版に伴う後書きで著者はこのように書き記している。 経済学は社会科学の女王だと言われる。「科学」とは、イデオロギーではないというこ…
タイトルだけを見れば、よくある、そしてあまり上品とは言えない嫌韓本の一つと感じる。ゆえに、手に取るつもり気にはなれなかった。しかし、サブタイトルは気になった。それが本書を手にした理由である。 日本の歴史を学ぶということは、日本国の歴史だけを…
たとえ上司と部下の関係があったとしても、上司が部下のモノやカネを盗んだら懲戒免職ものだろう。ところが、モノやカネと同等の価値を持っているのに、上司が盗んでもまったく咎められない資産がある。 それは、時間。 たとえば会議で、たとえば会議の資料…
こういうことはないであろうか。 突然電話が掛かってくる。手が離せないのに電話が鳴るから仕方なく手を止めて電話に出ると、セールス。ただでさえ時間が無いのに、しょうも無いことで時間を奪って全く興味が無いのを売りつけてこようとする。当然のことなが…
イヤなことから逃れるために一度でも逃げ出すと「逃げ癖がつく」などという人がいるが、イヤなことから逃げないなどという行動を見せるのは抑圧された人間だけである。そもそも逃げずに向かい合うというのは逃げることのほうが多大な苦痛を伴うとわかってい…
ローマがまだイタリア半島のみの国家であった頃、古代ギリシャにおいてローマはトロイアの末裔として受け入れられていた。それが事実であるか否かは関係ない。古代ギリシャの人達の歴史観において、ギリシャ人であれば絶対に知っている非ギリシャ人であるト…
本書は本来ならば、株式市場を最優先に考え、株主をあらゆるステークホルダーのうちの最上位に考えることが企業に与える悪影響を書き記している書籍である、が、本書は日本国内各所で繰り広げられている主張に対する反証になっているのだ。 それは、内部留保…
歴史に対する捉え方は二種類ある。 一つは、今も昔も変わらないとする捉え方。 もう一つは、今と昔では大違いであるとする捉え方。 どちらも各々の側面では正しく、その上で現在に軸をおいて過去を眺めることで、どうして現在と同じなのか、あるいはどうして…
令和4(2022)年より高校に新たな歴史科目が追加された。「歴史総合」がそれである。従来は日本史と世界史に分かれていたのが、近現代の歴史を学ぶには国境の内外に関係ないグローバルな視点が求められること、実際に社会に出た際、社会人として生きていくため…
昨日より大阪万博がはじまったが、開催前から大阪万博は二つのインパクトを起こしていた。 まず、令和2(2020)年8月に大阪万博のロゴマークが発表となった。 www.nikkei.com 複数案の中から選ばれたのだが、最初見たときのインパクトは「何これ?」であった。…
國破山河在 國破れて山河在り城春草木深 城春にして草木深し感時花濺淚 時に感じては花にも涙を濺ぎ恨別鳥驚心 別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす烽火連三月 烽火三月に連なり家書抵萬金 家書萬金に抵る白頭掻更短 白頭掻けば更に短く渾欲不勝簪 渾て簪に勝え…
源氏物語の研究をしている人は、昭和時代に二度、迫害を受けた。 一度目は戦時中。「源氏物語なんかが何の役に立つんだ」と、軍人や愛国婦人会、在郷軍人会といった連中から迫害を受けた。 二度目は学生運動。「源氏物語なんかが何の役に立つんだ」と、ヘル…
写実的な絵画には不思議な魅力がある。風景画にしても、人物画にしても、写実的であることは時間や空間を越えて今と変わらぬ日常があったことを今に生きる我々に伝えてくれる。 本書はフェルメールを中心にオランダ絵画が生みだしてきた芸術を紹介する一冊で…
本書は歴史を軸に置いている書籍であるが、ビジネスパーソンにこそ読んで欲しい一冊である。 今に生きる我々は、お金というものを国が発行する者であると考えるし、1ドル紙幣と100枚の1セント硬貨、1万円札と20枚の500円硬貨はそれぞれ等価値であると考える…
9月1日。 関東地方に住む人なら、この日付を見ただけで何の日か分かる。 大正12(1923)年9月1日に起きた関東大震災は、現在において日本で最大の死傷者数を記録した自然災害であり、100年以上経った今でも語り継がれている大規模な災害である。 関東地方に住…
古代ギリシアの人達は、政治体制を三種類と考えた。 ただ一人の人が統治する君主制。 少数の人達が統治する貴族制。 多数の人達が統治する民主制。 先進国と呼ばれる国々に生きる人達は民主制のもとに生きている。少なくとも国家体制はそのようになっている…
本書が刊行された2016年、J.D.ヴァンスは無名の弁護士だった。本書はオハイオ州出身の31歳の無名な弁護士が書き記した回想録なだけであった。 それから9年。J.D.ヴァンスはトランプ大統領の右腕となって副大統領をつとめている。その上で本書を読み返してみ…
まさか今になってこの本をもう一度読むときが来るとは思わなかった。 本書が上梓されたのいは2009年、まさに金融危機(リーマンショック)の渦中に店頭に並び出した一冊であり、その頃のビジネスパーソンは見えない未来の不安に嘆き苦しんでいた。また、この…
カエサルの名著「ガリア戦記」は数多くの人が翻訳している。昭和17(1942)年に近山金次氏が、昭和45(1970)年に國原吉之助氏が翻訳し、日本の書店に紀元前の名著が日本語訳されて並んでいる。そして平成20(2008)には中倉玄喜氏が翻訳され、昨年には電子書籍と…
本書については、何かを語るより、本書で示されている10の法則を列挙すべきであろう。 「われわれは戦争をしたくはない」 「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」 「敵の指導者は悪魔のような人間だ」 「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のた…
1605年、スペインを爆笑の渦に巻き込んだ小説が刊行された。"El ingenioso hidalgo Don Quixote de la Mancha (奇想天外の郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)"、日本では一般に「ドン・キホーテ」とタイトル付けられるのことの多い作品である。 もっと…
人口に膾炙されるところでは、応仁の乱で戦国時代が始まったということになっている。 応仁の乱のときの室町幕府の将軍は、第八代将軍の足利義政である。 そして、室町幕府の最後の将軍は第十五代将軍の足利義昭である。 つまり、将軍が15代続いた室町幕府の…
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