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トニー・サルダナ著, 小林啓倫訳「なぜ、DXは失敗するのか?:「破壊的な変革」を成功に導く5段階モデル」(東洋経済新報社)

なぜ、DXは失敗するのか?―「破壊的な変革」を成功に導く5段階モデル

デジタルトランスフォーメーション(DX)がビジネスシーンにおいて登場するようになったのはいつ頃であろうか?

当方これでもITエンジニアであるのでニュースにおいてDXが取り上げられるようになった頃にはもうDXに関する業務に携わってきたが、世間一般の基準で考えると早めであると言っても、この業界全体で考えると遅い。概念としての初出は2004年のことであり、2010年頃にはIT業界に関連するビジネスシーンで見られるようになった。私が関係するようになったのもこのあたりである。

と同時に、DXの失敗についても目の当たりにすることも多くなった。

10の失敗があれば10の失敗例が、100の失敗があれば100の失敗例が存在するが、本書はそうした失敗を踏まえ、いかにすれば成功するかをまとめた書籍である。

簡単に記すと、

  1. まずは、現在の組織内業務プロセスをデジタル化し自動化するためのプログラムを実装する。この時点ではまだお試しといった感じである。
  2. 次いで、各部門単位の業務を実際にデジタル化する。
  3. その後で、部門を連携したデジタル化を進める。
  4. そして、会社全体のデジタル化を進める。
  5. 最後に、デジタル化による変革を常に続ける構図を作りあげる。

というサイクルである。

裏を返せば、このサイクルの構築に失敗することがDXの失敗ということになる。そうした失敗を防ぐにはどうすれば良いか? それは本書を読んでいただきたい。

 

ところで、本書にはショッキングなページが存在する。

それが以下のページである。

若い読者の方々はご存じないかもしれないが、1990年代において、Y2Kは非常に大きな関心を……

若い読者の方々はご存じない……

オッサンにはこの言葉があまりにもショックである。