「未来企業」「WORK SHIFT」の著者リンダ・グラットン氏が、 アンドリュー・スコット氏と共に著した書であり、2016年に話題になったことで覚えている方も多いであろう一冊である。
平均寿命を考えたとき、いま40代である人は人生まだ半分と考えているだろう。だが、それは甘い。
40代ではまだ折り返し点にも到達していないのだ。
これからの時代、100歳まで生きることが当たり前になる。仮に65歳で定年退職を迎えたら、35年の老後が待っているのがこれからの時代だ。
その長い時間をどうやって生きていくのか？ 年金に頼るのか？ それも、年齢を重ねても働き続けるのか。著者は後者を主張する。ただし、高齢者の過去の成功が役に立つ場所はないし、時代遅れの技術を活かせる場所もない。時代の自分を合わせて、年齢を無視して職を手にするしかない。
ドラッカーの企業に対する定義ではないが、今を生きる手段としてのマネジメントと、これからを生きていく手段としてのイノベーションは、無視できるものではない。
