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戦略とは単に戦争においていかに勝利をおさめるかといった視点だけでは無い。自らが、そして、自分たちがいかに生き残り、よりよい結果を手にできるかという視点である。それは人間だけのものでは無い。自然界に広く見られる視点である。
その上で実感するのは、歴史をなぜ学ぶのか、そして、数学をなぜ学ぶのかの答え。社会に出て役に立たないなどと考える人もいるであろうが、この本を読むと痛感する。役に立つか立たないかなどというレベルではなく、知っておかなければ話にならないのだと。知っていることを前提として話が進むのだと。
歴史を知らなければ、人類が、さらには生命体がこれまで為してきた戦略を学ぶことができず、数学を知らなければその戦略がなぜ有効なのか、その選択をなぜ選ぶのかの理解ができない。
