風評加害がどうして生まれ、どのように伝播していくのかまとめている書籍である。
その上で、以下に載せた本書の目次を見ていただきたい。
風評加害が問題であると考えない人はいない。
しかし、自分が風評加害者であると認識している人もいない。
本書は風評加害がどのように生まれるのか、誰が風評加害者であるのかを余すところなく記している。ゆえに、風評加害者の強い反発を生む。当然だ。当事者は、自分が風評加害者であると考えてもいないし、自分のしていることが風評加害であると考えてもいないのだから。
しかも本書が繰り広げているのは、風評加害者に対するは根拠無き批判ではなく、風評加害であることの根拠ある指摘なのである。これが余計に風評加害者の癪に障る。自らの立場が正義であり、自らの行動が善であり、社会の役に立つ称賛されるべきことをしていると信じて疑わないでいる人に対し、正義でもなんでもなく、善ではなく悪であり、社会の役に立たないだけでなく批難される行為、言動、行動なのだ。
この指摘を是として受け入れる人はそうはいない。自分のことを風評加害者だと証明した人に対して強い反発を見せる。
本書は強い反発を呼び起こしている一冊である。
なぜ反発を呼んでいるか、そして、誰が反発を見せているか。その答えは本日の記事に掲げた目次で理解可能である。