たとえば平安時代末期より日本国に流入してきた宋銭と、現在の仮想通貨との関係。
たとえば楽市楽座をはじめとする織田信長が整備した経済政策と、経営におけるプラットフォームビジネスとの関係。
こうしたつながりは偶然ではなく、日本列島に住む人間ならば区拡げることとなる経済的宿命である。
歴史上の出来事は現在の概念で捉えることができ、過去を眺めることは未来を見通すことにつながる。
本書は、歴史上の経済的出来事を現在の経済の視点で捉え、現在の経済事情を歴史的類似性で捉えることで、歴史的知識と経済的知識の双方を学べるだけでなく、人間社会の普遍性を捉えることができる一冊である。