"Do you have a pen?"
これを各国語に訳してみるとどうなるか?
ドイツ語 | Haben Sie einen Stift? |
フランス語 | Avez-vous un stylo ? |
イタリア語 | Avete una penna? |
スペイン語 | ¿Tienes un bolígrafo? |
ポルトガル語 | Tem uma caneta? |
ほとんどの言語は、動詞→名詞で疑問文になる。しかし、英語は主語→動詞のまま、主語の前にdoが来る。なぜ?
さらに、上記に出てきた単語、have 。スペルの通りに読めば「ハヴェ」である。他にも、come や love の発音はスペルと一致していない。なぜ?
have の1文字目、h 。カナで表すと「エイチ」もしくは「エッチ」。日本語で言うとハ行を表す文字のはずなのに、文字の名前のどこにも h の音がない。なぜ?
音が無いと言えば、often や listen の t 。発音しない文字がスペルにある。なぜ?
音があるが、どっちかわからない文字もある。g をカナで表すと「ジー」。たとえば ginger をカナで表すと「ジンジャー」。でも、give や girl のように日本語のガ行の音を表すのにも使われる。なぜ?
one は first 、two は second、three は third 。four 以降は fourth のように数字の後ろに th をつけるのが一般的なのに、1から3は一般的な形ではない。なぜ?
さらに、one をカナで表すと「ワン」になるが、スペルのどこにもワ行を表す文字が無い。なぜ?
こうした謎を求めると、答えは英語の、そしてイギリスをはじめとする英語圏諸国の歴史に行き着く。歴史を追いかけることで現在の英語の理由が見えてくる。