本書は30万PVのブログ「凡人が、天才を殺すことがある理由。」を書籍化したものである。
本書の構図を簡単に図にまとめると、上記に添付した本書の画像となるであろう。
その上で一つ、勘違いしないでいただきたいことがある。多くの場面に於いてほとんど全ての人は凡人である。天才は理解されないが、あなたが理解されないのはあなたが天才だからではない。秀才は過重な期待が寄せられるが、そもそもあなたには誰も期待していない。凡人は見下されるが、あなたが見下されるのは凡人だからである。
天才は0から1を生み、秀才は1から100を作る。1が無ければ100も無い。100を作り出したければ0から1を生み出す人間のジャマをしないことである。あなたは0から1を作り出す人間ではない。1を作り出そうとしている人間を、あるときは「変なことをやってる」とか「そんな役に立たないことやって」と揶揄したり、「できっこないからやめろ」とジャマしたり、あるいは多数決で天才の動きを封じたりするのは、無価値どころか有害でしか無い愚行である。
天才にも秀才にもなれない人がすべきことは天才や秀才の邪魔をせず、自分が天才であったり秀才であったりできる分野を見つけ出すことである。自分を天才だとか、自分を秀才だとか考えて口を出し、行動する人は多い。そうした人が基地前で騒いだり、デモで騒いだり、あるいは「真実に目覚めた」とかいって反ワクチンや親ロシアの言動を繰り広げることではない。