こちらのブログでの読書記録の紹介は毎朝です。ですが、本日は夕方のこのタイミングです。
いまも落ち着きを取り戻せなくなっている自分がいるからです。
令和6(2024)年3月24日午前1時30分、私の父が亡くなりました。87歳の生涯でした。
だからこそ、今日はこの作品を取り上げます。作者自身の作品です。
亡き父には告げていませんでしたが、こちらの作品の佐藤善次さんは昭和12(1937)年生まれ、つまり、学年こそ違えど亡き父と同い年です。
こちらの作品を作ったのは2017年であり、そのときに父の年齢(=80歳)と同い年の、それでいて甥の年齢(=15歳)と同じに見えてしまうというキャラクターを生みだしたわけです。
実はその頃、父は謎の高熱に襲われて救急搬送され長期入院していました。毎週見舞いに赴いていたのですが一向に改善する見込みはなく、原因が腰椎圧迫骨折によるものと判明したのは入院からしばらくしてから。それから二度の手術でどうにか回復したものの、それから父は要介護になりました。
いまから振り返ると、現実の父を見つめることができなくなっていることから、高校生にしか見えない、老いの片鱗も感じさせない80歳というキャラクターにつながったのかもしれません。