他の記事と趣向を変えて。
でも、本の紹介であることは一緒。
【コカ・コーラ伝説①】
「頭痛に効く薬を開発する!」
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「できた! この液体が頭痛に効くはずだ!」
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「だめだ。頭痛に全然効かない」
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「でも、飲んでみると美味しいんだよなあ」
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「よしっ! 薬は諦めて飲み物として売る」
→ コカ・コーラの誕生である。
【コカ・コーラ伝説②】
「頭痛に効くと思って入れた成分が味のジャマ」
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「とっちゃえ」
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「で、そのとった成分は何だ?」
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「コカだけど?」
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「商品名は何だ?」
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「コカ・コーラだけど?」
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「コカ無しなのに?」
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「うまければいいんだ」
→ 商品名と成分が一致しなくなる
【コカ・コーラ伝説③】
「コカ入れてないんだってよ」
「それでコカ・コーラなんて名乗ってんの?」
「な、詐欺だよ」
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コカの実から麻薬成分が見つかる
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「みなさま御存知の通り、弊社の製品に麻薬成分は含まれておりません」
→ 詐欺だと笑われていたことでかえって評判が高まる
【コカ・コーラ伝説④】
禁酒法廃止
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「これでコカ・コーラの需要が減る。あの会社の株は値下がりする」
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「あれ? 値下がりしない。それどころか業績が伸びてる。何でだ?」
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若者「酒よりコカ・コーラだよな」
→ コカ・コーラがアメリカの若者文化のシンボルとするのに成功
【コカ・コーラ伝説⑤】
第二次大戦勃発
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「アメリカ陸軍の誇りにかけて、前線でもアメリカ国内と同じモノが手に入るようにする。兵士諸君! 前線で何が希望だ」
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「コカ・コーラでも運べるってのか? あんな安値のビン1本でも運ぶ気か?」
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大見得を切った以上引き下がれないアメリカ陸軍
【コカ・コーラ伝説⑥】
「陸軍さんにコカ・コーラを納めてもいいですけど、原料が値上がりしてましてねぇ。特に砂糖が。そう言えば、砂糖の配給は陸軍さんが管轄してましたよねぇ」
→ コカ・コーラ社が陸軍に圧力掛けて原料取得
【コカ・コーラ伝説⑦】
「我が社のコーラを作れる技術者も必要なんですが、徴兵されてしまいましてねぇ。次の技術者を育ててはいるんですが、いつ徴兵されるかわからないなんてんじゃ安心してコーラは作れませんねぇ」
→ コカ・コーラ社が陸軍にもっと圧力掛けて従業員の徴兵免除を勝ち取る
【コカ・コーラ伝説⑧】
「ビンを運ぶのはたいへんですから、前線基地に製造工場を建てましょう。我が社には幸い、コーラとビンの工場建設のノウハウもありますから。あとは、建設費さえ誰かが出してくれればいいんですけどねぇ」
→ コカ・コーラ社が陸軍にさらに圧力掛けて建設費まで出させる
【コカ・コーラ伝説⑨】
「工場を建てるのが基地である以上、我が社の社員も軍人としてのある程度の地位があったほうがいいですね。あ、給与は我が社の基準を適用しますのでご安心ください」
→ 前線に派遣されたコカ・コーラ社の社員の待遇が大佐に相当するように
【コカ・コーラ伝説⑩】
1985年にペプシに味で負けているとの市場調査結果が出た
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「味を変えるか」
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大不評
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「元の味に戻します」
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「この味こそコカ・コーラだよ」
「やっぱり、コカ・コーラはこれじゃないと」
→ ブランドイメージとしてのコカ・コーラを確立
【コカ・コーラ伝説⑪】
コカ・コーラがアメリカ文化のシンボルとなったことで、共産圏でコカ・コーラが手に入らなくなる
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共産圏でコカ・コーラが、あることは知っているが決して手に入らない西側の憧れの商品になる
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ベルリンの壁崩壊
→ コカ・コーラを箱買いする旧共産圏の人が続出
こうしてみると、ものすごい企業だ。
出典はこちらの2冊。