去年の12月に早川書房編集部が発表したことについて、私は失望していた。
しかし、そのタイミングで私はそのことについて何も記さなかった。
なぜなら、その時点ではまだこの本を読んでいなかったから。
しかし、12月9日に読み終えたあと早川書房の判断は誤っていると実感した。ただちに再公開すべきだというのがその結論だ。
差別問題を真剣に考え、差別を一つ、また一つと無し、差別に苦しむ人を一人でも減らし、顕在化せず潜在化している差別について、それを差別と気づかせ、差別を無くすためには、訳者の記した解説を読むべきであった。
しかし、残念ながら本投稿記載時点で、解説記事を読むことができなくなっている。
公開停止の理由として掲げた差別を許容しないする姿勢によって、かえって差別を扇動し、悪化させてしまっている。
読み終えた今、痛切に感じる。
氏の記されたこちらの意見に出会った。
「第10章 社会正義イデオロギーに代わるもの アイデンティティポリティクスなきリベラリズム」の「結論と声明 原理に基づく反対」は私も引用しようとした箇所だ。
本書の読者は誰もがここに惹かれる。
当ブログ用に改めて書き起こしたが、もし可能であれば読んでいただきたい。
その上で、判断が正しいのか、それとも誤っているのか、考えていただきたい。