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「ねえ、みいちゃん。こうして私達は出会って、いろんな事があったよね。私達の日々は確かにあったよね。これは、みいちゃんが殺されるまでの12か月のお話」
山田マミという名でキャバクラで働いていた女性が、10年前に殺害されたキャバクラの元同僚であるみいちゃんこと中村実衣子の墓参りをするところからこの物語ははじまり、冒頭に記した台詞で第1話は終わる。現在もこの作品は連載中で、本日の記事の記載時点では第4巻まで刊行されており、今年の12月23日に第5巻が刊行される予定である。このあともストーリーは進むはずだが、本日の記事の冒頭に記したように、既に物語の終わりは明記されている。
本作の壮絶なストーリーはネットで話題になっている。知的障害と性産業との関係性、弱者男性と女性との関わり、大学に通いながら山田マミという仮名でキャバクラで働く主人公の境遇、みいちゃんの家族環境、みいちゃんのこれまでの境遇、こうした様々な側面を本作が描き出していく。
かわいらしいキャラクター描写とは対を為すかのような世界観の描写は、知らない人が多いであろう世界を描き出すと同時に、実際に目にしたことのある状況の発生事由を伝えることとなる。
「どうしてこの人はこうなんだ」という苛立ちにも似た感情の正体がわかってスッキリする感情があるかと思えば、その一方で「どうにかできたんじゃないか」という思いが読者につきまといもする。
テーマの重さが重さなだけに、ここで軽々しく書き記すことはできない。
とにかく読んでほしい、そんな作品である。






