舞台は曇天の墓場から始まる。一人の少女が墓参りをしているところを一人の少年が眺め、少年の存在に気づいた少女はその場を少年に譲る。
墓から離れていく少女。
だんだんと降り出す雨。
少女は傘をささずに濡れながら歩き、少年の差し出した傘の中にも入ろうとしない。傘の中に入ることは許されないという彼女。
少年は彼女にそこまで自分を卑下しないよう求め、普通であろうとして欲しいと訴える。
少女は言う。自分は犯罪者の娘だと。自分の父親は少年の両親を殺した男なのだと。
今日はその事件が起きてからちょうど10年。だからこそ今日は注目を浴びてしまう。
それでも少年は言う。普通であろうとするために守り続けると。



