リードを辿ると首輪の付いた犬。現在ではよくある光景であるが、リードの先が犬ではなく猫である。1000年前では珍しくなかった。
台所で何かを調理する平安貴族。男子厨房に入らずなどという言葉と大違いの光景である。1000年前では珍しくなかった。
日本サッカー協会のエンブレムにも記されている三本脚のカラス「八咫烏(ヤタガラス)」。実は古事記にも日本書紀にも三本脚などと書いていない。
鎌倉市の市章は源頼朝の家紋でもある「笹竜胆(ささりんどう)」だが、源頼朝が用いたという記録は江戸時代になってようやく登場する。
クリスマスにKFCを食べる、あるいはローストチキンを食べる。後者はともかく前者は奇異な風習と扱われているが、そのルーツは平安時代まで遡ることができる。
節分は無言で恵方巻き。これは21世紀に広まった風習であり、江戸時代までの節分は麦とろだった。
鰹のタタキ。皿の上に盛り付けられたのを見ても叩いて作った料理だとは感じられないが、昔は本当に叩いていた。
現在では甘いデザートである、羊羹(ようかん)。かつては熱々の煮物であった。
現在の朝ドラのタイトルにもなっている「おむすび」。今では片手で持てる大きさであるが、かつては両手でないと持てない大きさであった。
こういった日本文化の様々なエピソードを、「ヤベェ本」でお馴染みの著者がまとめた一冊が本書である。今では当たり前と思っていることが昔では違っていた、現在では常識となっていることが実は違っていた、そうした認識を本書は教えてくれる。



